HOME  


『片岡大志・唄会 〜 思えば遠くに来たもんだな、と。』

~2024.3.16 新宿sact~

出演
片 岡 大 志
は ん だ す な お
t o m o m i
大 友 マ サ ノ リ
山 口 進





今回は久しぶりに片岡大志さんが唄会を再開するということもあり、チケットはSOLD OUT!
私のお友達も前日までキャンセル待ちをしていたくらいです。
やっぱりみんなこの日が来ることを楽しみにしてたんですね。
そして、私はというとすごくすごくすっごく久しぶりのライブレポートを書いています!
前回レポートを書いたのが2013年5月21日とのこと。どれだけ月日が経ってるんだろう…。
あの時のレポートには、終演後記念撮影をしていたミュージシャンに混ざって、
当時4歳だった息子の拓未が「ボクも写りたい!」と言い出して一緒に撮った写真が載ってます。
ちなみにはんだすなおさんも一緒に写ってますね。
今でも大切な想い出です…。
その後、2回ほど唄会には参加したんですけど、残念ながらレポートは書いてないみたいですね。
ライブに行けてなかった数年間は本当に余裕がなくって、気になってずっとチェックはしてたけど、
行けない日々が続いていました。

でも、30周年ライブだけは絶対に行きたいとずっと思っていて、だから唄会が決定した時はすぐ、
当時一緒に参加していた仲間達にも声をかけて、ひさしぶりの同窓会みたいになりました。
やっぱりこの年になると私だけじゃなくてみんな本当に忙しくて、
それなのに大志さんの久しぶりの唄会って聞くと、みんな頑張って時間を作ってくれました。
よくよく考えるとこの仲間達とはもう20年以上の付き合いです。
大志さんから広がっていく世界は、私の宝物です。

そんな今回の唄会、まずは19時過ぎに元気よく大友マサノリさんが登場しました。
大友さんは満員の客席を眺めながら、
「いいねぇ。なんかもう感無量だよ!この景色さぁ…。
待ちに待った唄会復活でございます。唄会のトップバッターと言ったらオレだろう!」
そう言って1曲目の「声」を歌い始めました。
アップテンポの曲で会場に手拍子が響き渡ります。

『一度は消えてしまったこの声で歌ってるよ。』

その歌詞が耳に残って、
あっ!そっかぁ、大友さんもくも膜下出血で一度は歌うことも出来なかった時期を経験してるんだもんね。
きっと、この曲は今まさに歌うことやギターを弾くことと改めて向き合っている大志さんへのメッセージも込められてて
唄会の最初に歌ってくれたんだな。今回の唄会の1曲目に相応しい曲なのかもと思って聞いていました。

あと、今回レポートを書くにあたって、大友さんの曲名がわからなくて本当に苦戦しました。
ライブ中は曲名を言わずに歌っていたし、歌詞で検索しても出てこないし、昔の動画を全部見たり、
ブログなどを読んだりして調べたんですけど、私にはわからなくて、最後は大志さんに教えてもらっちゃいました。
なんだかちょっぴり口惜しさと敗北感(笑) 自分でみつけたかったなぁ。
でもね、過去のブログを読んでたら、大友さんが病気以降ずっとギターのチューニングを半音下げて、
元キーで歌うことから逃げてたけど、ある日挑戦してみたら意外と歌えてしまって、
だけど「コレじゃない感」を感じて、「取り戻す」事が必ずしも良い結果をもたらすわけじゃないかもしれない。
病気によって新しく「手に入れた」声なのかも知れないって書いているのを目にして、

『今更取り戻したってなんだか違うっぽいよ 新しい朝日が差し込む前に Ready Go!』

そしたらこの歌詞が頭に流れてきて、途中まで書いていた今回の大志さんのレポートで、
「今日はちょっぴりしゃがれた声でしたが、私はこの曲には逆にそんな歌声が合ってるなと思いながら聞いていました。」
って書いてたんだけど、大友さんの言葉が私が伝えたかった気持ちを代弁してくれてるように感じちゃいました。

大友さんは他にも、「Sister」「口笛」を歌ってくれましたが、両方ともアップテンポな曲で、
トップバッターとしてまずはこの会場の空気を暖めようとしてくれてるように感じました。
なんていうか、そこに大友さんの大志さんへの愛を感じました。
ちなみに、「Sister」の、

『Sister 君が迷ったらボクも迷うから 少し前を歩かせてくれ 出来ることは少ないけど』

そんな歌詞も今の私には響きました。
親としての日々葛藤している私の感情に触れるものがあったからでしょう。
大友さんはそんな風にメッセージ性の強い曲を届けてくれた様な気もします。


大友さんが歌い終わると、その後は山口進さんにバトンタッチ。
がらっと空気も変わって、歌ってくれた1曲目は「台湾旅行記」
語りかけるように、優しい声で物語を紡ぐように、ビブラートを響かせて、心に響く歌声。
やっぱりこの人凄いな…。天性の歌い手だなって感じました。
その次に歌ってくれた、「土を耕せ、種を撒け」も。
この2曲だけで唯一無二の山口進ワールドに会場は染まってしまった気がしました。

その後は、亡くなったお父さんに向けた鎮魂歌の「きれいさ」を歌ってくれました。
同じようにお父さんを亡くしたと話していたお友達が、この曲がよかった。泣いちゃったと話していたのが印象的でした。
そして、進さん最後の曲は、「今日も生きるのだ」を歌ってくれました。
たった4曲だけど、アルバムを1枚聴き終わったような完成された満足感を感じることができました。


少し休息を挟んで、20時頃から始まった片岡大志さんの1曲目は、ROLLING STONESの「Wild Horse」
いつものヤイリのギターを抱えてから会場に合図をするとBGMが消え、ゆっくりとギターを奏で始めました。
この曲は昔何度か大志さんがカバーしてたので聞き覚えはあります。
今日はちょっぴりしゃがれた声でしたが、私はこの曲には逆にそんな歌声が合ってるなと思いながら聞いていました。

「みんな久しぶりなんじゃないですか?元気にしてたか?
今日は大友と進がすごい盛り上げてくれたはずなんだけどどうですか? ピックもらった?」と大志さん。頷く会場。
そう、今回は入場した人に、一人一枚ずつ30周年のピックが配られたんです。
拓未はピックを見て、「あれ?ギターのところに傷があるよ?」って(笑) それはピック自体の傷じゃないです。
だから、「ステージの大志さんのギターを見てごらん。ずっと弾いてきた”跡”があるから。」と伝えると、
その傷にすごく感動していて、「すごい!すごい!あの傷すごいね!」と何度も言っていたのが印象的でした。
あのギターの傷に刻まれたものは、大志さんがずっと奏でてきた音楽の証、足跡なんだなって思います。

そして大志さんは、
「まだ30周年だよ。再来月になったら31周年なんだけどね。ギリギリセ~フ!」とおちゃめに笑っていました。
「今日はみんなが来てくれるから、きっと甘えられるはずだと思いつつ、
仲間もいっぱい来るからそれに甘ったれてやりたいなと思ってきてますよ。
これ歌えるかな?? 昨日大学のスタジオで練習して、あぁ、こういうのあったなぁ、
これはいいんじゃないかなって思って。覚えてる人は一緒に歌って!」

そう言って歌い始めた曲は、「Don't worry」
この曲を聞くと当時の記憶がよみがえります。20年以上前の記憶。
そうやって記憶と結びついてる曲ってありますよね。
普段は忘れていても、メロディが流れると開く扉みたいな...。
私のお友達もこの曲を聴いて10代の頃の記憶を思い出したみたいです。
曲を聴いてココロの鍵が開くと、そこから一緒に当時の沢山の想い出が蘇ってきたりもします。
今回はこの「Don't worry」が私のココロの鍵だったのかも知れません。
唄会で聴いてた時は、聴けた嬉しさが勝っていたけど、家に帰って改めて聴いたらココロがこぼれ落ちました。

「時間が経つのは早いね。みんないくつになったの?」
大志さんがそう言うと会場に大きな笑いが起こりました。
ちなみに私は大志さんの音楽と出逢ったのが15歳のときです。あれから30年。
そして、私の息子の拓未もあの時の私と同じ15歳になりました。
身長もこの一年でついに抜かれてしまいました。本当に大きくなったでしょ? そのことが一番月日を感じさせます。
今日は私の隣に座って、大志さんの歌声を一緒に聞いていて、それが一番感慨深かったです。

「この曲も古いよ。いろんな街で歌ったのをこの2週間くらいで思い出してたけど…。」
そう言って歌い始めた2曲目は「さらさら」
会場の前の方から歓声があがっていたのが印象的でした。みんなも好きな曲なんですね。
さっきの曲が嬉しかった曲なら、こちらは記憶に残った曲でした。
家に帰ってからも頭の中で何度も流れていました。
このメロディが心地良いからかも知れません。つい口ずさみたくなるメロディー。
ポロポロと奏でる大志さんのギターも暖かくて大好きです。
この曲で会場は暖かい空気に包まれました。

「大志さぁ、この店さぁ、流行んねぇなぁ。なんでなんだろうなぁ。こんなに美味しいものいっぱい揃えてるのになぁ。
今夜もおまえしかいないなぁってマスターが言ってたなぁ…。」
そう言って歌い始めた4曲目は、「He met miles」
milesはマイルス・デイヴィスのマイルスですね。
当時鳥ひげのマスターひげさんを偲んで作られた曲です。
そうそう、ひげさんはこういうしゃべりかたをしてたっけ。懐かしいなぁ…。
今日一緒に唄会にきた仲間たちと飲んで騒いだ記憶も、それからしんみり飲んだ日の記憶も。
笑って泣いて、あの頃は若くていろんな感情が入り混じってたっけ。
鳥ひげの梅干しが美味しくて、鳥ひげではいつも梅干しサワーを頼んでいたので、
いつもひげさんが1つおまけして入れてくれていたのも今となっては良い思い出です。
マイルス・デイヴィスを聞いてたら、ひげさんとした御前崎の星空の話をまた思い出してしまいました。
ひげさんは御前崎から見る星空が大好きで何度も訪れたそう。
私も御前崎は幼い頃大好きだった祖父と何度も訪れた大切な思い出の場所です。

「デビュー30周てきなイベントやろうとsactのとばちゃんが背中を押してくれて。」
そう話し始めた大志さんは、その話から大学での仕事も10周年を迎えた話をしてくれました。
ついに主任教授にもなったみたいです。
大志さんがまさか大学の教授になるとは、当時は夢にも思っていませんでした。
だって、当時は10年経っても成功してなかったら音楽辞めるかも。なんて言ってた人がですよ。
でも、面倒見がすごくいいし、教えるのも大好きだし、ひょうひょうとしながら実は隠れた努力家だし。
フットワークが軽いし。なにより人が大大大好きだし。一番は言葉の力を持ってること。伝える力を持ってること。
すごく向いてると思います。だから全然驚きはしなかったです。
大志さんにとって大学で教えることは天職なんじゃないでしょうか。

「今日はあんまりCDになってない曲シリーズをやってる感じだな。
そこにCDあるよ!持ってないひとは…、いやまぁ今日のみんなは持ってるよね!
でも、今日の日付でサインするよ!」と笑う大志さん。
そんなわけで、拓未が帰りがけにお小遣いで大志さんのCDを買って、サインを書いてもらっていました。
そういえば、もしかしたら拓未が自分のお小遣いで買ったCDは、今回が初めてだったのかも知れません。
歌詞カードの内側にサインをしてもらったのに、わざわざサインの面を表にかえて
いつも座るパソコンのモニター前に飾っていました。
ちなみに、私が初めて大志さんにサインを書いてもらったのは、大志さんの「次の土曜日には」のテレフォンカードです。
30年ずっと大切にしています。今まで数えきれないくらいサインは書いてもらったけど、この1枚は一番大切な想い出です。

「次に歌うのは「手紙」という曲です。」そう言いながら弾き始めた5曲目。
その歌詞に耳を傾けていて感じたことは、
この手紙はもしかしてクラウジアさんやヨースケさん、そんな誰か大切な人に宛てた手紙なのかなって...。

『あなたに手紙を書きましょう ポストのいらない手紙に今の気持ちそのままに
 手紙の一行目には名前を書く 名前をつぶやいたら涙がこぼれるでしょう
 その次の2行目には間に合わなかったことを書く それでいいのに言葉を選べないまま
 ここから先にはもう一緒には行けない だからあなたの船に贈る言葉を綴ればいいだけ
 こんな紙切れが何年も残るわけがないのに この想いが百年残るような気持ち』

そういえば、手紙自体書く機会が本当に減りましたね。
今はデジタルで伝えたい言葉は簡単に届く時代になってしまったけれど、
だからこそ手紙は一段と特別な存在になってしまった気がします。
でも、曲を聴きながら、ポストのいらない手紙を書く前に、今を生きる大切な人にその手紙を届けられたらいいなと感じました。

「手紙」を歌い終わった大志さんは、「すなお~! 一緒にやろうぜ。」っとはんだすなおさんをステージに呼び込みました。
その瞬間私は、音になって届いたその名前の響きに、なんて素敵な名前なんだろうって思いました。
「すなおとオレはさぁ、何周年なの?」っと大志さんが聞くと、
「そんな、なんか、えっ?付き合ってたっけ??」とはんださんがとぼけた返事をしたので会場からは笑いが。
ちなみに、はんだすなおさんと大志さんは10歳の時からの仲だそうで、今年で43年目だそうです。
小中学校と一緒でバレー部の部長と副部長の関係だったそうです。
しかも、専門学校まで同じだったみたいです。ということは亮さんとも同じ?
しかし、小学校時代の友達と50代になっても一緒に音楽ができるなんて奇跡というか、本当に素敵ですね。羨ましいです。

「デビュー30周年。すごいじゃないですか。最初に出した小原礼さんのプロデュースしたCD聞いて感動!
だって、22歳とか23歳でさメインのCDが出て!」とすなおさんが話すと大志さんが、
「そうねぇ、今考えるとすごいよね。フルロサンゼルスレコーディング。」と答えて会場からも驚きの声が。
それからはんださんは、学生時代、当時新宿のガード下で大志さんが歌ってた姿をすごく複雑な感じで見てたと話していました。
私はその時代の大志さんは知らないけれど、ちょうど唄会の前に時間があったので、
拓未をつれて新宿や大久保の街をあれこれ案内していました。
その途中新宿のガード下の近くも立ち寄って、
「ここで昔は大志さんも歌ってたみたいだよ。」って拓未に話した後に、そういう話が聞けたのでよかったです。

その後「僕らも一緒にバンドやってたじゃん。」と大志さんが切り出すと、片岡大志 and The 深海マンボーズというバンドの話に。
はんだすなおさんが初めて参加したバンドで、しかもピアノじゃなくて当時はギターを弾いてたと話していました。
そういえば、はんださんの動画の中にギターの弾き語りの演奏もありましたね。
大志さんは、ひっどい名前と言いながらも懐かしんで笑っていました。昔話をするふたりの表情はとても素敵でした。

はんださんが改めて、「30周年おめでとうございます。僕デビューしてませんから、周年っていうのが言えないんですよね。
53歳はんだすなお、よろしくお願いします。」と締めくくり、ようやく次の曲がスタートしました。
ここでは、はんだすなおさんが鍵盤を演奏しながら、大志さんがギターを弾き、
ふたりではんだすなおさんの「呼吸」を演奏してくれました。
拓未はそんなはんだすなおさんの演奏を見て、「かっこよかったぁ!!!」ってすっかり気に入った様子。
会場も手拍子とともにみんな楽しんでいました。
私も拓未もはんだすなおさんの真横に座って聞いてたので、手元もしっかり見えるし、
間近で演奏を見られたことで、余計に感動したんだと思います。
「呼吸」は、はんだすなおさんの鍵盤のスパイスでとてもオシャレな曲調でした。
ちなみに、はんださんの歌声は良い感じに力が抜けた歌声で、聞いててとても心地が良いです。
さすが、43年の仲だけあって、ふたりの息もピッタリでしたね。
歌い終わると、「この曲ひさしぶりだったね。」と大志さん。
はんださんは、「呼吸って曲なんだけどね、ちょっと息があがってます。」と言って会場からは笑いが起こっていました。

その後は、「Tomoいっしょにやろうぜ!」と大志さんが言ってTomomiさんをステージに呼び込みます。
「あれ?1曲だったっけ?ふたり。」とTomomiさんが言うと、「余計なこと言わないで来るんだよ!」と大志さん。
その後はんださんが「じいさんもう息が続かないんだ。」とぼそっと言っていた言葉が印象的でした(笑)

ステージにあがると、「部長30年おめでとうございま~す!」と元気よくTomomiさん。
「ちょっと前まで25周年って言ってたよな。」と大志さんが言うと、
「そう!本当偶然なんですけど、今日歌詞カード持ってたら、その一枚に25周年の時に欠席した中嶋ユキノちゃんからの
メッセージっていうのが書いてあって、もう5年も経ったんだ!」としみじみとするTomomiさん。
そして中嶋ユキノさんの当時のメッセージを読み始めました。
「部長25周年おめでとうございます。部長が中嶋のプロデューサーとして出会った日に、
君の賞味期限は決まった。と言われた瞬間、なんて人なんだと思いました。」
と読み上げると会場からは笑いが。大志さんも「ひどい・ひどい」と笑っていました。
そんな中嶋ユキノさんは今日はツアーの初日で来られないとのこと。

「なんかすごい!こっちから見ると、よく昔お会いしてた方たちが!おひさしぶりです〜。
唄会なんだぁ〜って感じ。あらやだ、そこにもいる。ねぇ、嬉しくなっちゃう。」
とTomomiさんテンションがあがっていました。

そして、話題は新幹線の話に。
ちょうどこの日北陸新幹線が敦賀まで開通して、式典などもあり、
新幹線のチケットをとるのがTomomiさん大変だったという話題に。
ちなみに同日、山形新幹線も新型車両「E8系」の営業運転を始めたみたいで、
新潟から唄会にかけつけたお友達が道中、新しい新幹線に乗ってきたと話をしてました。
きっと、鉄道マニアにはたまらない一日だったんでしょうね。
そして、ここではTomomiさんが、北陸新幹線 黒部宇奈月温泉駅の発車メロディ-にもなってる、
「煌 ~水の都から~」を歌ってくれました。
キラキラしたメロディーと伸びのある優しい歌声。とても澄んだ綺麗な曲でした。
音鉄さんが選ぶ北陸新幹線の中で良い発車メロディーランキング1位も獲得したそうです。
おめでとうございます!

ちなみに、Tomomiさんは拓未がまだ幼かった頃、優しく話しかけてくれてた記憶が残っています。
でも、きっとあの頃のおちびちゃんと今の大きくなった拓未は結びつかないでしょうね。その前に忘れちゃってるかな。
でも、Tomomiさんは子供にも優しい人なんだなぁっていう印象が今でも残っています。

Tomomiさんが歌い終わると、
「この曲はみんなの脳みその、ある一角を使って一緒に料理を作ろうというコーナーです。」と言う大志さん。
そのMCを受けて、はんだすなおさんが3分クッキングの曲を即座に弾きます。
そして話題は最近作った料理の話に…。
はんださんは淡路島のじゃこで作った炊き込みご飯の話をしてくれました。
それに対して大志さんは料理名を忘れてしまい、「あの、今松屋の限定メニューになってる料理はなんだっけ?」と、
松屋にいかにも行ってそうだからという理由で、最前列に座ってたのぶに聞きました。
のぶも即座に「シュクメルリ!」と答えるからさすがです。
そんな、シュクメルリを大志さんは自分で作って食べて、天才的だったと語ります。
ちなみに、Tomomiさんはおでんを作ったそうです。
それに対して「おでんの種を自分で作るってこと?」と質問する大志さん。
凝り性の大志さんらしい質問です(笑) もちろん、「作るわけないじゃない!!」と返すTomomiさん。そりゃぁ、そうですよね。

そして8曲目に歌ってくれた曲は「トマト」
って書いたけど曲名あってましたっけ?
料理の曲って覚えちゃってて、タイトルをすっかり忘れてました。
でも、はんださんの譜面に「トマト」って書かれていたので。(笑)
そういえば、はんださんは次に歌う曲の譜面を探すのに毎回苦労していました。
大志さんも結構タイトルを言わなかったりするので、次にどの曲を歌うのかわからないみたいで、
大志さんの譜面を何度も覗き込むんだけどよく見えないのか、大志さんのMCの話の内容を聞きながら
一生懸命考えて譜面を探していたのが印象的でした。
たぶん私の方が大志さんのMCをちょっと聞いただけで次の曲がわかるので、何度次の曲を教えたいジレンマにかられたことか(笑)
でも、ラストの曲以外は毎回ちゃんと譜面を探し出せてましたよ。
ラストは見つからないまま大志さんの演奏が始まっちゃったので、はんださんが譜面を探すのを諦めたのが印象的でした。
それでも、大志さんのギターの演奏を確認してから、それにあわせて演奏を始めたので、さすがだなぁって関心しちゃいました。
はんださんは全体的にその場にあわせて音楽を楽しむ姿がとても印象的で、自然体って言葉が一番似合う人じゃないでしょうか?
私から見たら、ギターは大渡亮さん、鍵盤ならはんだすなおさんと奏でる音楽が、大志さんにとって居心地の良い場所で、
自然と大志さんらしさを引き出してくれる相棒なんじゃないかなって気がしちゃいます。
あとは猫耳クラブもそういう存在なのかも知れませんね。

話はすっかりそれてしまいましたが、この曲はTomomiさんが軽やかなかわいらしい掛け声を入れながら、
大志さんが沢山の材料で料理するように歌を歌ってくれました。
最後はどんな料理が完成したんでしょうね?私の頭の中ではカレーが完成していました。
ついこの前もココナッツミルクを入れて自分でカレーを作っていたからかも知れませんが。
でも、大志さんといえばラーメンとカレーのイメージが強いから、
一瞬カレーラーメンも悪くないなって思い浮かべちゃってました(笑)

9曲目はそのまま3人で大志さんの「今夜はブルーが多すぎる」を歌ってくれました。
さっきも書いたように私ははんだすなおさんの真横に座っていたので、鍵盤の手元はもちろんですが、譜面も結構見えていました。
だから、会場に入って最初に目に飛び込んできた、一番上に置かれていた譜面が、「今夜はブルーが多すぎる」だったので、
きっと今日ははんだすなおさんが出てきたら一緒に歌ってくれるんだろうなと思って楽しみにしていました。
ちなみに、唄会後に拓未がCDを聞きながら話していたのが、
「この曲って、大志さんの代名詞じゃないの?結構好きなんだよね。特に転調した後が好き!」って…。
15歳の少年がそのように語っておりました(笑) そっかぁ、代名詞かぁ…。なるほど!
でも、確かに転調した後がいいよね...。
ちなみにこの曲でははんださんが鍵盤ハーモニカで演奏をしてくれました。哀愁のある素敵な音色でした。
そして、会場も一緒になって歌います。
この日はこの曲だけじゃなくて、会場のみんなも一緒に歌う曲が多かった気がします。
「みんなで歌えるっていいね。次の曲もみんながつくってくれないとできないやつ。ここから先はもうずっとそう!」
「この曲ね、もうレコーディングが終わっていて、今月ミックスダウンに入ったの。
だからみんなにたぶん近いうちに聴いてもらえると思う!
大学の歌。この曲だけミックスダウンもう終わるから。どうやってみんなに聞いてもらったらいいのかなぁ?
たぶんすごく近いうちにみんなに公開出来ると思います。ベイシックのレコーディングが終わってる曲は何曲かあるんだけど、
ちょっとまだ声が出にくいもんだから、でもこの曲だけはこういう風になる前に歌を録り終わってたから。
Tomoとユキにもコーラスで参加してもらったし。」
「これ聴いたことない人いないんじゃないかな?どう?どう?のぶは聞いたことないかな?ないな。うんお前はない!(笑) 
だけど、この曲もみんなの助けが必要だし、大学にはね色々な楽器をやる人がいて...。」
と大学の練習室の風景を説明する大志さん。
「今日たまたま学生いるなぁ。放課後色々な音がするよな?」と大志さんが会場に来ていた学生さんに問いかけます。

そんなわけで10曲目は、「練習室の丸い窓」という曲を歌ってくれました。
この曲は、はんださんが鍵盤ハーモニカを使って色々な楽器を表現してましたが、
2番はエアーで演奏する真似をしていてTomomiさんが大笑いしていました。
大志さんが大学で教えているからこそできた曲ですね。
歌ってる大志さんもとても楽しそうでした。

そういえば、唄会が終わった後、大志さんが色々なファンの方たちと挨拶している姿を学生の彼が少しだけ離れた場所から、
すっごく暖かい眼差しで、にこやかに眺めている姿がたまたま目に入って、
なんだか私までその姿を見てほっこりした気持ちにさせられてしまいました。
きっと彼の記憶にもその光景はずっと残るんじゃないでしょうか?

「よぉ〜し、大友、進、待たせたな〜!一緒にやろうぜ!」と大志さんが言って、
ここからは今回のメンバー全員揃っての演奏です。
「進さんが想定以上に飲んでる。」という大友さん。Tomomiさんと大志さんが「いいじゃない。」と言って、
大志さんが「オレも飲みたいなぁ。」と言うと、Tomomiさんが「(水にお酒が)混ざってると思ってた (笑)」と話します。
そうなんです。いつも唄会ではお酒を飲みながら歌っていた大志さんが、今日はずっと水を飲んでいたんです。
これはすごいことです(笑)
でも、その姿に今日の唄会を少しでも良いものにしようみたいな思いを感じました。
その後、大志さんが宇宙の話を始めようとしましたが、ステージ上のみんなが話が長くなるからと阻止していました(笑)
そんなわけで11曲目は「ギャラクシー」
この曲は去年の今頃は全然声がでなくて、カポを半音下にしても気持ち悪くて。
でも、4年生の卒業生にこの歌一度も生で聞いたことないです。って言われて、
練習して、最終的に色々な先生に手伝ってもらいながら歌ったと話していました。
そんなわけで今日もみんなに手伝ってもらいながらこの曲を歌います。
ちなみに、拓未が今日の中で一番かっこよかった曲だと話していました。
この曲も会場のみんなで歌いました。
「みんないい声してるじゃないか!」と大志さん。

「みんな今日はありがとう。あっという間に最後の曲になってしまいました。
これもみんなが助けてくれないと歌えない曲。そして、唄会に参加したことある人ならみんなが知ってる曲!」
そう言って歌い始めた12曲目は「Hello バイバイBye」
大友さんのブルースハープが良いアクセントでした。
ちなみに、大志さんが演奏を始めるタイミングで、はんださんが大友さんに一生懸命何かをアピールしていました。
それを見た反対側に立っていた山口さんも気づいて、大友さんに慌てて教えます。
大友さんのギターのカポが半音ずれてたんです。はんださん周りをよく見てるなぁって感心しちゃいました。
ちなみに、この後のアンコールでもステージに戻ってこないTomomiさんにずっと合図を送っていたし、
それだけじゃなくて、色々な意味でこの日は大志さんのステージをサポートしていた気がします。
バレー部の副部長! 昔から見えないところで大志さんをサポートしてたのかも知れませんね?!

この曲は恒例の掛け合いもありました。
そして、メンバー紹介を大志さんがして、演奏が終わると一度会場の外へ。
会場ではみんながアンコールの拍手をしています。

ステージに戻ってくると「これはもうビール飲んでいい?生ビールお願いしま~す!」と大志さん。みんなと乾杯をします。
そして、ここからは4月29日のライブの告知です。
同じく新宿sactですが、4月29日は龍之介さんと鈴木雄大さんと3人でライブをするそうです。
「みんなが応援にきてくれたら一生懸命歌えるんだけどな。
こういう大きいデカいイベントの時だけしかみんな来ないのかな?
これをちまちま来てもらえると、今歌えなくなってる曲が歌えるかな?!」と言いながら、
舌の奥の方が麻痺している話をそこからしていきます。
するとはんださんが、「相変わらずなんか難しいね話が。でもオレも呂律まわらないよ。
もう50過ぎたら。あんまそんな考えなくてもいいんじゃないか?
オレも結構舌かむし。それも新しくて楽しいじゃない。舌かむのも。」と話します。
はんださんさすがだなって思いました。
きっと、この言葉は同級生だから言える言葉。愛のある言葉だなって思います。
そして、同感です。
舌かんだって間違えたって、そんなのたいして気にならないです。ライブなんだし。
それも愛嬌っていうか。逆にCDじゃなくてライブなんだなって実感できます。
一番は大志さんが楽しんで歌ってる姿を見れること。聴けること。それがやっぱり嬉しいんです。
難しいことは考えず、そうやって歌ってる間に、きっと歌える歌も自然と増えて行くんじゃないかなって気がします。
ちなみに、私が今回の唄会で一番印象に残っているのが終わった後のみんなの笑顔です。
それがすべてを物語っている様な気がしました。

話しが長くなってしまいましたが、アンコールは軽快な鍵盤の演奏と共に始まった、「Take On Me」
この曲は、はんださんとTomomiさんの3人で奏でます。
「この曲はすなおがいないと出来ない。」と大志さんが言ってましたが、確かにこの曲は鍵盤ありきの曲ですもんね。
だから今回選ばれたんですね。
この曲も会場のみんなで一緒に歌って、とても盛り上がっていました。

「楽しい時間はあっという間だね。あっという間だけど結構長い時間やってるよね。」と大志さん。
「でも、こうやって音楽を続けていればみんなに会えるな!がんばります!!」
そう言って最後の定番ソング「Smile」を歌い始めました。
最初、一人で2時間は無理だからって大志さんは話していたけれど、大友さんと山口さんで1時間。
そして、大志さんはみんなに助けてもらいながらでも2時間歌い続けました。
すごいと思います。正直そんなにたくさん歌ってくれると思ってなかったです。
歌い終わった大志さんはみんなに「ありがとね」と言って、Tomomiさんが「片岡大志!」と紹介すると、
大志さんは「またね!」と言って、久しぶりの唄会は幕を閉じました。

ちなみに、今回のライブレポートはテキスト11枚分書いてたみたいです。長すぎる…。すみません。読むの大変だよね。
書き上げるのにも数日かかっちゃいました。
だけど、もし最後まで読んでくれた人がいたらありがとう。

最後に、唄会本当に楽しかったです!
大志さんの元気な姿を見れたことがとても嬉しかったです。
30周年本当におめでとうございました。
35周年、40周年と、これからも大志さんの唄声がずっとずっと聴けることを楽しみにしています。

そんな今回のセットリストは以下の通りです。



曲順

- 大 友 マ サ ノ リ -
1.声
2.Sisrer
3.口笛

- 山 口 進 -
1.台湾旅行記
2.土を耕せ、種を撒け
3.きれいさ
4.今日も生きるのだ

- 片 岡 大 志 -
1.Wild Horse (ROLLING STONES)    
2.Don't worry
3.さらさら
4.He met miles
5.手紙
6.呼吸 (はんだすなお)
  sing by はんだすなお
7.煌 ~水の都から~ (Tomomi)
  sing by Tomomi
8.トマト
9.今夜はブルーが多すぎる
10.練習室の丸い窓
11.ギャラクシー
12.Hello バイバイBye

- ア ン コ ー ル -
13.Take On Me (a-ha)
14.Smile




Copyright(C)2024 Rumina All rights Reserved