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- 片岡大志 唄会 -

~2008.4.26 プラッサオンゼ~





大阪・雲州堂の唄会から一週間経った4月最後の土曜日。
表参道と青山通りの人混みを掻き分けて、19時過ぎに到着したのはいつものお店プラッサオンゼ。
今回は土曜日なので、普段より開場時間も開演時間も遅いのです。
店内に入るとすでにお客さんがお店全体に散らばって座っていました。
ここプラッサオンゼは基本的に予約した順番で座席が決まるのですが、
今回は一段高くなったお店全体が見渡せる一番後ろの席へ。

予定通り開演時間の20時になると、片岡大志さんはステージに登場。
今回は赤い袖のロングTシャツの大志さん。1978とプリントされた数字が何故か記憶に残るTシャツです。
いつもの大志さんらしく、まずはタバコに火をつけて、ビールを一口呑んでからの演奏。
ポロポロとやわらかい音色でギターを奏で始めた1曲目は、「さらさら」でした。
1曲目からこの曲が聴けるなんて思っていなかったので、ちょっぴり意外だったなぁ。
でも、「さらさら」から始まるなんて、なんだか今日の唄会には優しい時間が流れそう。
私はこの曲を歌う時の大志さんの歌声がすごく好きです。

「今日はいつもの相方が欠席と言うことで...。」
歌い終わると、いきなり大渡亮さんが今回は不参加だという話題から始まりました。
それから、「めずらしく曲順を何にも決めないことにしました。」と話す大志さん。
「今日はパッと出来そうな曲だったらリクエストを受けます!」との事。
その後のMCでは、「マリンスノー」を初めて知ったのはドラえもんの映画だったと語る大志さん。
そんなわけで、もちろん2曲目には「マリンスノー」を歌ってくれました。
でも、この曲では小さなミスがちょっぴり多かったかも。最近あまり歌ってなかったからかしら?

歌い終わると譜面をめくりながら、「今日は譜面をほとんど持って来ちゃったのですごく重たかったぁ。」っと大志さん。
きっとリクエストを受けてもすぐ歌えるようにって事なのかな? 何を歌ってくれるか楽しみです。
だけど、ここではまだ大志さんが選曲した曲が続きます。
お次は久しぶりのカバー曲。友部正人さんの曲で「6月の雨の夜チルチルミチルは」
なんとなく「さらさら」も「マリンスノー」もこの曲も、1~2年前の唄会で割と良く歌われてた曲じゃないのかな?! 
だからかな、ほんの少しだけ懐かしい匂いがしました。

そしてここではついに、お客さんからリクエストの声が入りました。
大志さんは、その曲に関する最近のエピソードなどを話した後、
リクエストに答えて4曲目に「ふたりぼっち」を歌ってくれました。
やっぱり大志さんの曲の中でははずせない一曲だよね。
今回ももちろん熱い歌声を聴かせてくれましたよ。
「十二月の雨」もそうだけど、こういう曲を歌う時の大志さんって本当に熱いよね。
そういう所も好きだったりするんだけどね。

「ふたりぼっち」の歌が終わると、一緒に見ていたお友達が「羽根」を聴きたいって言い出しました。
別の友達が変わりにリクエストを伝えると、数名のお客さんからも拍手が...。やっぱり人気あるんですねぇ!
大志さんは再びこの曲に関するエピソードを話した後に、リクエスト曲の「羽根」を歌ってくれました。
実を言うと、私は大志さんの曲の中で唯一この曲だけは昔から苦手意識を持っていたんです。
聴いてると、なんだかすごく重い気持ちになってしまって...。
歌詞もメロディーも素敵だと思うし、人気がある曲っていうのもわかる。大志さんが気に入ってるのも知ってる。
でも、上手く説明できないんだけど、感じるもの...。この曲全体から感じるものが私には重くて。
だから、この曲だけは飛ばして聴いてしまうことが多かったんですよね。
だけど、大志さんが最近時々MCで話してくれる「羽根」が出来た時の不思議な体験話しを聞いてると、
ちょっぴり納得しちゃうんです。この曲には少し不思議な力が宿ってるんじゃないかなって。

大志さんが「羽根」を歌い終わった後は、客席からリクエスト曲が飛び交っていました。
でも結局、「今日はね、一番早い列車を歌おうと思ってたんだよね。」という一言で曲が絞られた様子。
そんなわけで、6曲目に大志さんが歌ってくれた曲は「一番早い列車」でした。
この曲は比較的大志さんが一人で演奏する時に歌われることが多い曲って気がします。
逆を言えば、亮さんも参加するような賑やかな唄会ではなかなか聴くことが出来ないんだよね。
だから、やっぱり大志さん一人での唄会も大切だなって思っちゃいます。
そういう時じゃないと歌ってくれない曲達にも素敵な曲が多いんだもん。この曲も含めてね!

「今日はゲストを呼んでいます。山口進!」 そう大志さんが言うと、ススムさんがステージに登場。
大志さんの向かって左側に腰を降ろします。
肩まで伸びた天然パーマの髪にメガネ姿のススムさん。
微妙に違うんだけど、なんとなくジョン・レノンぽい風格。
ここで歌ってくれた曲は大志さんが特にお気に入りのススムさんの曲「14才」
この唄会でも頻繁に大志さんがカバーしてる曲ですものね。
この曲はススムさんと大志さんが交互に歌っていました。
でも、ススムさんの声って本当に個性が強いですよね。
大志さんの声もすごく個性的なんだけど、ススムさんの後に歌うと何故かストレートに聴こえちゃうから不思議です。

「ススム先生の曲いってみますか?!」そんな風に大志さんが切り出して、
ススムさんが紹介してくれた曲は「ギフト」
この曲は大志さんはギターを演奏するだけで、ススムさんが一人で歌っていました。
この曲は私は聴くのは初めてだったんですけど、ススムさんらしい歌詞と曲調だなって感じました。
これは勝手に私が感じてることで実際の事なんて知らないけど、ススムさんってなんとなく
タイトルがまず先にあって、そこから曲が広がって行くような感覚を受けるんですよね。
タイトルにも個性を感じるんですよねぇ。 素敵な曲でしたよ。

そして9曲目にふたりで歌ってくれたのは「ミサヲ」。 これもちょっぴり意外でした...。
「ミサヲ」って亮さんと大志さんが2人で歌い続けて来た、想い出が詰まった曲ってイメージを持っていたから、
だから、「いいの?亮さんいないのにススムさんと2人で歌っちゃって?」みたいに思っちゃいました(笑)
ススムさんが歌う「ミサヲ」も、また味があってよかったですよ。
でもなぁ、やっぱりこの曲は亮さんと大志さんが2人で歌う歌声には敵わないよ。
やっぱりね、亮さんはこの曲のことをずっとちゃんと愛を持って歌って来たんだもの。
だからね、きっとそれは相手がどんなに上手い人でも敵わないんだろうなぁって思います...。

ここでのMCでは、ススムさんと大志さんが対バンでライブをやると言うお話。
いつ頃やるとか詳しい話しは全然聞かせてくれなかったんですけど、なんだか話を聞いてるだけで楽しそうですね。
その後、「ススムの曲の中でもかなりこの曲が好きでリクエストしてみました。」
そんな感じのことを大志さんが言って、ススムさんが歌ってくれた曲は「オレンジ」
私も「オレンジ」は本当に大好きです。特に歌詞が好き。「大丈夫」そう背中を軽く押してくれる曲です。
ちなみにこの曲ではお客さんの手拍子も...。

そして、ススムさんはここで退場。
「あと一曲歌ったら、ちょっと休憩を入れます。」
そう言って大志さんが一人で歌い始めた曲は、やっぱりこの曲「Sitting alone」
この曲はこれからもずっとこうして歌われていくのかなぁ?

こうして、21時20分を過ぎたあたりで一部は終了。
20分程の休憩の後、再び大志さんはステージに腰をおろしました。
「そろそろやりま~す!」っと言って、大志さんが歌い始めた二部最初の曲は「チェーン」
そういえば、この曲も最近聴いてなかったよね。
出だしがインパクトのある曲だから、二部の最初にはもってこいの曲かも知れませんね。
歌い出しだけで、ぱっと会場の空気が変わる気がします。
久しぶりに聴いたけど、変わらぬ歌声を聴けた気がします。すごくよかったですよ...。

「忘れてたぁ~! リクエストをもらってた曲が事前にありまして...。」っと大志さん。
「これは時代を超えて良い曲だと思います。」そう言いながら13曲目には、
スターダスト・レビューのカバーで「追憶」を歌ってくれました。
この曲は2年前に一度だけ大志さんがカバーした事のある曲です。
今回もよかったですよ! 大志さんが歌う「追憶」。
余談ですが、私はスターダスト・レビューの曲の中では「ふたり」も大好きです...。
いつか「ふたり」も大志さんの歌声で聴いてみたいなぁ...。

そして、再び会場のお客さんからリクエストが入ります。今度のリクエスト曲は「恋」
「TOYONOさぁ~ん! 恋リクエストはいってます。」
っと唄会を観に来ていた、TOYONOさんをステージに呼び込む大志さん。
そんなわけで、TOYONOさんと大志さんのちょっとした雑談の後、2人で「恋」を歌ってくれました。
なんとなくね、今まで聴いて来た2人の歌声の中では個人的には今回が一番よかったかも知れません。
2人の歌声が気持ちよく混ざり合っていた気がします。

「恋」を歌い終わると、再びTOYONOさんはステージを降りて行きました。
「何か歌おうと思ってたんだけどなぁ...。」っと大志さんが考え込んでいると、
客席からは再びリクエストが。お次のリクエスト曲は「Don't worry」
この曲も結構好きな人は多いのかもね...。私ももちろん大好きな一曲。
今夜もとっても優しい歌声で聴かせてくれました。

ここからは、GREEDY CHAIRのボーカルの大友昌憲さんとギターのTNKさんがゲストで登場です。
でも、TNKって名前がどうしても慣れないんだよねぇ。田中俊亮さんじゃダメなの?(笑)
ちなみに、GREEDY CHAIRは大志さんがプロデュースをしているバンドさんです。
大友さんは年末の唄会でもゲストで出ていましたよね。
ちなみに今回はTNKさんが大志さんの向かって左側、そして大志さんの右側には大友さんが...。
TNKさんは赤いTシャツ姿で、大友さんは青いシャツを着てました。なんだか対象的な2人(笑)
それから大友さんはギターは弾かずに、一人だけ立ち上がって歌っていました。
そんなGREEDY CHAIRのお二人が最初に歌ってくれた曲は「二つの空」でした。
大友さんは歌う時に本当に幸せそうな表情で歌うんですよね。
歌ってることが幸せ...、本当にそんな表情なんですよねぇ。
だけど、TNKさんのハモリもいいんだなぁ...。笑顔で見守る姿にも愛を感じます。

大志さんが大友さんのうまれた年を聞くと、
「ちょうどたぶん、1993(夏の日の1993/class)とかが流行ってた時代にちょっと物心がついたあたりです。」
っと大友さんが答えて、大志さんが「えっ?!1993って1993年のうた?過去形なんじゃないの?96年位か?」
なんて言ってましたが、「夏の日の1993」は1993年に発売された曲ですよ!
しかも、classは大志さんのデビューとちょうど1ヶ月違いだったんですよ。
classは1993年の4月21日・大志さんは1993年の5月21日ですものね...。
私も1993年に発売したのに、「1993 恋をした~♪」なんて歌ってるので当時は不思議に思ってました。
でも、だからこそ逆にあの年の曲だったって事を良く覚えてるんですけどね。

そして、ここでは大友さんがライブでカバーしているという大志さんの曲「Shatter」を歌ってくれました。
一番は大志さんが歌って、二番の歌詞を大友さんが歌っていました。
やっぱり私は大友さんの歌声が好きです。
個性は決して強くないけれど、安心感と優しさが溢れている歌声だと思います。
歌ってる時の笑顔も、見ているだけで暖かい気持ちになれちゃう。
ちなみにカウンター近くに居たプラッサオンゼの店員さんが一緒に口づさんでいた姿が印象的でした。
普段は割りと前の方で見てるから、そんな姿に気づくことってないんですよね。
でも、店員さんが一緒に歌えちゃうくらい、この曲はやっぱり沢山歌われてるってことですよね。

お次は年の差を超えてナツメロをカバーしてくれるみたいです。
「さっきの追憶といい、今日はそういう日なのかもね。」と言いながら歌ってくれた曲は、
小林明子さんのカバーで「恋におちて」
「もしも 願いが 叶うなら~♪」という出だしが印象的なあの曲です。
去年、徳永英明さんもカバーしたりしてましたよね。
大友さんは「オレのお母さんが昔良く歌ってました。」な~んて話してましたが、
ちょうど大友さんがうまれた翌年の曲なのかな? そんな事にも大志さんは驚きっぱなしでしたねぇ。
でも、やっぱり大志さんは大友さんと話してるとジェネレーションギャップを感じるんじゃないかな?
余談ですが、私は2人のちょうど中間の年齢です。

そして、GREEDY CHAIRの2人を交えて、最後に歌ってくれた19曲目はやっぱり「HORIZON」でした。
ちなみに「恋におちて」では、一旦腰をおろし、大友さんは座りながら歌っていたのですが、
「HORIZON」になると大友さんは再び立ち上がり歌っていました。
この曲はちょっぴり綺麗過ぎちゃうんだけど、それでもやっぱり良い曲なんだよねぇ。大好きなんだよねぇ。
この曲は「二つの空」同様、大友さんが歌って、TNKさんがハモッていました。2人の相性も抜群です。

2人がステージから降りるとすぐにギターを弾き始める大志さん。
ワンフレーズ歌ってから「ごめん!Key間違えた!」と演奏しながらKeyを変えつつ歌い続けた、
20曲目は「A Silly Lovesong」でした。この曲では手拍子も...。

演奏の間を置かずにすぐに歌い始めた21曲目は「愛はどうしたの」でした。
この曲で印象に残ってるのはサビを大志さんが歌っている時、大友さんが客席で一緒に歌ってたことかな。
そんなに大きな声では歌ってないんだけど、かすかに聞こえる歌声に思わず視線が行ってしまいました。
そして、コール&レスポンスでも「真ん中が弱いな!」と言う大志さんに対して、
真ん中の列に急いで座って一緒に歌う大友さん。
なんだか、この曲では私の視線はすっかり大友さんに奪われてましたね(笑)

歌い終わると、真っ先に「アンコールありがとうございます。」と言う大志さん、
誰もアンコールしてないのに、というより最後の曲って聞いてないのに勝手にアンコールにする
大志さんに対して会場からはブーイングが(笑)
そこで、大志さんは「アンコールないの?」っと会場を煽って、アンコールの手拍子が...。
その手拍子の中で、今日のゲストの山口進さんと大友昌憲さんTNKさんをステージに呼び込みました。
ちなみにステージ上では、向かって左から、TNKさん・ススムさん・大志さん・大友さんの順で並んでました。
このメンバーで歌ってくれた曲は「青すぎるブルー」でした。
ここでは3人で順番に歌ってたんだけど、かわいそうだったのはススムさんかなぁ...。
マイクがちゃんと入ってなかったですよね。
ススムさんは自分の声量でカバーしようとして声を張り上げて歌ってたけど...。
聴こえるのはスピーカーからじゃなく生声だけだったなぁ。大志さんは気づかなかったのかなぁ?

そういえば、「青すぎるブルー」では途中で大志さんのギターの弦も切れちゃったよね。
「チューニングだけさせて!」っと大志さんは言って、切れた弦はそのままにしてギターを演奏する様子。
そんなふうに1本弦が切れたまま演奏を始めた23曲目は「Hello バイバイBye」
この曲もやっぱりススムさんのマイクはそのままで、大志さんのハモリの方が大きかったりして、
ちょっぴりかわいそうだったなぁ。
でも、大友さんの歌声はやっぱりサイコー。ものすごくリラックスして歌ってたっけ。
終わってからも、私のまわりでは大友さんの歌がすごくよかったって言ってる人が多かったです。
きっと大友さんの歌声は、万人受けする声なんだろうねぇ。
何より歌ってる時にハートを感じる人なんだと思います。
って、大友さんの事を私は褒めまくってるけど、やっぱり一番好きな歌声は大志さんですよ。

そして、TNKさんからギターを大志さんは借りて、最後は一人で歌う様子です。
それぞれのメンバーのライブの告知などをした後、歌ってくれた曲はもちろん「Smile」でした。
いつものお店プラッサオンゼで聴く歌声は、いつもと変わらない歌声でした。
それが一番素敵なことなんじゃないかなって気がしました。

ちなみに今回大志さんが歌い終わったのは23時12分でした。
そこからバタバタと会計を済ませ、駅に辿り着くと最終電車。
久しぶりにちょっぴり焦っちゃった...。 でも、無事に帰ることが出来ましたけど。
そんな今回の唄会の曲順は以下の通りです。


曲順

1 .さらさら
2 .マリンスノー
3 .6月の雨の夜チルチルミチルは(友部正人)
4 .ふたりぼっち
5 .羽根
6 .一番早い列車
7 .14才(OUTLAW)
8 .ギフト(30size)sing by 山口進
9 .ミサヲ
10.オレンジ(30size)sing by 山口進
11.Sitting alone

- 休憩 -

12.チェーン
13.追憶(スターダスト・レビュー)
14.恋
15.Don't worry
16.二つの空(GREEDY CHAIR)sing by 大友昌憲
17.Shatter
18.恋におちて(小林明子)
19.HORIZON(GREEDY CHAIR)sing by 大友昌憲
20.A Silly Lovesong
21.愛はどうしたの

- アンコール -

22.青すぎるブルー
23.Hello バイバイBye
24.Smile




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