陽は沈みかけてるのにまだ空は少し明るく、だけどネオンが眩しい夕暮れ時の18時過ぎ、
青山プラッサオンゼに到着すると、すでにお店の中はお客さんであふれていました。
今日は日曜日ですし、ゲストも二人いるという事で早い時間からお店は混雑の様子。
私は席に着くといつものココナッツピンガを注文して、友達と乾杯...
そんな事をしているうちにあっという間に19時になってしまい、気づくと開演時間です。
開演時間を少し過ぎたあたりで、大志さんとゲストの大渡亮さんの二人が客席を掻き分けてステージへ。
なんだか3ヶ月前の唄会と同じ様な光景です。
あの時もゲストは大渡亮さんと真田暎人さんおふたりで、始まりもこんな感じでしたよね。
今回もステージには2つの椅子、そして譜面台とマイクが3つずつ...
向かって右側の譜面台とマイクだけが、ギターを弾かずに立って歌うヒデトさん用に高くなってました。
そして、左側の椅子には亮さんが、中央の椅子には大志さんが腰をおろしました。
今回の大志さんは水色の花柄のシャツ、亮さんもそれに合わせたかのような水色のTシャツ。
そして二人ともジーンズ姿での登場です。
歌い始める前に突然ギターの音が鳴らなくなって、少し大志さんは慌てていました。
あれこれいじってすぐに音は鳴るようになったけれど、どうやら接触の問題みたいです。
無事ギターの音が鳴るとすぐに二人でギターを掻き鳴らし、歌い始めた1曲目は「ミサヲ」。
やっぱり今回も二人で歌い慣れたこの曲からのスタートの様です。
さすが、何度も二人で歌ってきてるだけあって、息もピッタリです。
短いMCの後歌い始めた2曲目は「新品の日々」です。
この曲は亮さんはギターだけで、大志さん一人で歌っていました。
聴いてるだけで、ココロが前を向く曲... 聴けてよかったです。
ここでのMCは亮さんが、本日開催されていた目黒のさんま祭りのお話を話してくれました。
5000匹の炭焼さんまが食べ放題という一風変わったお祭りみたいです。
亮さんはさんまを食べる為の行列の長さを見て、諦めて帰って来ちゃったみたいですが...
来年はリベンジして炭焼さんま食べれるといいですネ!
そして大志さんが曲紹介をした後歌ってくれた3曲目は「Beautiful view」。
亮さんのギターが入るとこの曲はなんだかとっても温かい曲に聴こえます。
亮さんはサビも一緒に歌います。ギターソロもなんだか優しいです。
私はこの二人が奏でる「Beautiful view」が好き。
大志さんの歌声にメロディーに、亮さんが入ることでさらに曲の良さが引き立ちます。
「お客さんからリクエストをもらっているのでやろうと思います。」
大志さんがそう言って歌ってくれた曲は「リッキーリーが夜をつれてきた」。
この曲も二人の息はピッタリ。二人ともとても素敵な歌声を聴かせてくれました。
会場からは手拍子もおこっていました。
ちなみにリッキー・リー・ジョーンズは来月来日ですね。今からとても楽しみです。
そして、好評だった「ruby tuesday」に引き続き、今回はバングルスの名曲を
二人でカバーするという話しで5曲目は「ETERNAL FLAME」を歌ってくれました。
私もこの曲は好きです。優しいメロディーが好き。
歌い出しは亮さんから... そして大志さんと交互に歌って行きます。
最初は優しく、そしてだんだんと力強く歌いあげる二人。途中から二人でハモリます。
新しい試みという事で、「ruby tuesday」程息は合っていなかったけれど、
これはこれで良い感じでした。また聴いてみたいですね。
「世間ではがんばれ・がんばれと言う曲が多い中、がんばるなという歌を歌っていきます。」
そんな紹介と共に亮さんが歌ってくれた6曲目は、亮さんのバンド
ミサイルイノベーションの曲で「おやすみ」。
前奏を演奏し始めたにも関わらず、突然演奏をストップさせる大志さん。
やっぱりギターの接触が悪いということで、ここでシールドを交換するみたいです。
その間亮さんがしゃべって繋いでいたのですが、
大志さん 「さっきすごくいいイントロだったね。名曲が始まりそうって感じだったね!」
亮さん 「超さいあく!!」
大志さん 「ゴメン・ゴメン。気を取り直して行こうよ。 この曲... オレ好きだよ。」
亮さん 「ありがとうございます。今日は素直に受け取ります。」
そんな二人のやりとりに会場からも笑いが、そして気を取り直して再び演奏再会。
ストレートな歌詞だけど、亮さんの良い感じに力が抜けた歌声にこの曲はすごくマッチしてる。
亮さんらしい曲だなぁって思います。
そして、ここからは大志さんが一人で歌うとの事。
亮さんは客席に下がって、お客さんに混ざって座りました。
大志さんは前回の唄会でも話していた、沖縄琉球フェスティバルの話題を話し始めました。
その時に涙した島唄を練習してきたとのこと。曲に関する解説を丁寧にしてくれました。
解説の後大志さんが歌ってくれた曲は、奄美出身の朝崎郁恵さんのカバーで「十九の春」。
この曲は元々、朝崎郁恵さんのお父さんが太平洋戦争中に作詩作曲したとされる、
「嘉義丸(かぎまる)のうた」が原曲みたいです。
でも、タイトルも歌詞も全然別の「十九の春」が沖縄民謡として後に広く知れ渡ったみたいです。
そこで、割と最近になってから朝崎郁恵さんもこの曲を歌うようになったみたいですね。
唄会から帰って来てからこの曲について調べてみましたが、なかなか奥が深いです。
ここでは解説しきれないので、興味がある方は是非ご自身で調べてみて下さい。
大志さんは優しい歌声でこの曲を歌いあげてくれました。
でも、とてもせつない歌ですね...
そして、前回の唄会で未完成だった新曲を完成させて来たとのことで、その新曲をここで発表。
タイトルは「Sitting alone」。前回はタイトルも未定でしたよね...
この曲は途中の朗読部分がとても長いのですが、その朗読部分と後半の歌詞ががらっと変わりました。
でも、私は断然こっちの歌詞の方が好きです。
前回の詞は聴いた時に、情景みたいなものしか想い浮かばなかったけれど、
新しい歌詞は真っ直ぐココロに響くものがあります。
なんていうか、曲に魂が宿ったそんな感じです。
とてもしっとりとしたメロディーの曲です。
大志さんらしい言葉使いと世界観のある曲だと思いました。
ここからは、亮さんはもちろんのこと、二人目のゲストの真田暎人さんも一緒に参加です。
ちなみに今回のヒデトさんは、黒いシャツに夕陽の写真がプリントされたTシャツ、そしてジーンズ姿です。
そして3人で一緒に歌うと... ということで、アルフィーの「メリアン」の一部分をハモッて歌ってました。
でも、大志さんが亮さんのパートを間違って歌ってしまい、やり直したりもしていましたね。
その後、ヒデトさんがメインで歌うことに...
9曲目はヒデトさんのバンドTOKYO DROPの曲で「願い」。
大志さんと亮さんも途中で一緒にハモッって歌っていました。
ヒデトさんは歌ってる時の姿というか動きが特徴的。歌に合わせて表現します。
言葉では説明しづらいけど、それもヒデトさんらしい個性ですね...
声は亮さんとは対象的。とても高くて繊細な歌声です。
本当にこの3人の歌声は三人三様と言った感じで、声の個性がまったく違うんですよね。
でも、バランスよく3人の個性が違うから、上手く重なるととても綺麗です。
「願い」の後は前夜祭のお話。
3人で練習してるうちに盛り上がっちゃって... っというお話。
そんな話をしてるうちに一部ラストの曲に。10曲目は「Shatter」。
前回ヒデトさんが歌ってくれた大志さんの曲ですね。
ヒデトさん前回よりだいぶ歌い慣れた様子です。
緊張する様子もなく、曲の世界に入り込んでしっかりと聴かせてくれました。
サビもアルフィーばりの3人のハモリで聴かせてくれましたよ。
いつも通り休憩を挟んで、しばらくしてから始まった第二部。
まずは大志さんひとりでの登場。
大志さんが「9月ということで...」っと話し始めると会場からは歓声が。
おそらく「September」をみんな思い浮かべたのでしょう。
でも、「もうすぐ金木犀の季節だということでこの曲を歌います。」と続ける大志さん。
そんなわけで二部の一曲目に歌ってくれた曲は「Swallow and Blue」。
「September」を待ち望んでたお客さんはがっかりしたのかなぁ?
でも、私は「Swallow and Blue」が聴けて嬉しかったです。
今年も早く金木犀の花が咲かないかなぁ... なんだかあの香りが待ち遠しいです。
ここで、リクエストを募る大志さん...
しかし、「それから?」「それから?」「それから?」を連発して、
なかなかお客さんからのリクエストを受け付けません。
結局受け付けたリクエストはBob Marleyのカバーで「No Woman No Cry」。
この曲はもちろん亮さんも一緒に参加です。
そんなわけで、亮さんはステージに上がると思い出すように何度も何度も
ギターのフレーズを練習していました。
一番は大志さん、二番は亮さんが歌いました。サビは二人でハモリです。
私の中では大志さんと亮さんといえばミサヲの次にこの曲なんだけど、
調べてみるとめちゃくちゃ久しぶりなんですね。この曲を二人で歌うのって...
ライブレポートを見る限りでは、大志さんのライブで歌ったのは1999年以来?
えっ?! そんなに歌ってなかったっけ? 意外です・・・。
そして「次の曲は9月ということで...」っと大志さん。
今度こそ歌ってみてくれるみたいです。客席からも再び歓声が...
そんなわけで13曲目はお客さんが待ち望んでた「September」。
客席からは自然と手拍子が沸き起こります。
とっても爽やかな演奏と歌で「September」を聴かせてくれました。
ちなみにこの曲は、大志さん一人で歌いきりました。
ここでのMCは「秋になるとなんでせつなくなるんでしょう?」という亮さんの疑問から...
その流れで「それでまたダメな男の歌とか作るんでしょ。」っという大志さんのツッコミ。
そのツッコミに対して、即興で歌い出す亮さん。会場からも笑いと拍手が。
その拍手をそのままに、手拍子を煽る大志さん。
そしてすぐにギターを弾き始めて「真夜中のコール」を歌い出す大志さん。
でも、「キーが違うじゃん!」っと亮さんに突っ込まれ、弾き直す大志さん。
曲順もどうやら打ち合わせと違ったようで、亮さんは最初慌てていました。
ちなみにこの曲ではおなじみの亮さんのギターソロも...
はずむように歌う大志さん。
なんだか、「A Silly Lovesong」みたいにちょっとかわいらしい歌声でした。
そして二部でもバングルスの曲をカバー。
「ねぇ?亮... 次の新しく仕込んできたこの曲はギター弾かずに歌ってもいい?」っと大志さん。
「いいよ」という亮さん。それに対して、「すごい歌詞が早くて難しくて」と大志さんが言うと
「言い訳はいいよ」と亮さんらしいツッコミに会場からは笑いが...
そんなわけで15曲目はギターは亮さんのみで「Manic Monday」を二人で歌ってくれました。
歌詞を片手に歌う大志さん、でもちゃんと歌えてましたよ。
ただ、亮さんのギターの弦が途中で切れちゃってましたね。
次の曲からは用意していたもう1本のギターで弾いてましたけど...
「Manic Monday」を歌い終わると、再びヒデトさんの登場です。
ヒデトさんのバンドTOKYO DROPのライブ告知をここで発表。
10月7日にO-CrestでTOKYO DROPのイベントライブを開催のようです。
ちなみにこのライブには大志さんもゲストとしてギターで参加するみたいですよ。
興味がある方は足を運んでみるといいかも知れませんね。
そして、二部でもヒデトさんはTOKYO DROPの曲を歌います。
16曲目に歌ってくれたのは「手の中の未来」。
二番では大志さんも少し歌ってくれました。
私この曲好き... 昔気に入って何度も聴いた記憶が...
そんなわけで懐かしくなって家に帰ってから久しぶりに部屋の中のCDを探してみる事に。
あれれ?CDラックにない・ない... みつからないと探していると、箱の中に仕舞いこまれてました。
まったくねぇ、箱の中に仕舞いこむなよって感じですよね(汗)
久しぶりにじっくり聴いたけど、やっぱりいいです。好きです、この曲。
詞も好きだけど、特に繊細なメロディーラインが好きなのかも...
間を挟むことなく、すぐに演奏が始まった17曲目は前回もヒデトさんが歌ってくれた、
TOKYO DROPの曲で「星のリンダ」。
ヒデトさんの煽りで会場からは手拍子が...
この曲では、恒例の3人のハモリも。
それから「プラッサオンゼに愛を込めて」って最後にヒデトさんが歌ったのが印象的でした。
ちょっとかっこよかったかも。
そのままの勢いでギターの演奏が始まったお次の曲は「Life goes on」。
この曲は大志さんとヒデトさんの二人で歌っていました。
ちなみに、私この曲に対してその場で何か感じた事をメモしたんですけど、
走り書きで自分でも後から読めないです... 私何を伝えようとしたんだろう?(笑)
「次の曲で最後の曲になりますが...」と大志さん。
ラストの曲は前回アンコールでも3人で演奏してくれた曲「愛はどうしたの」でした。
やっぱり前回同様、大志さんとヒデトさんの二人でこの曲を歌うと
大志さんの声の方が大きく聴こえちゃうんだよね。
思い切って、二人のパートをチェンジした方がこの曲はバランス良くなるかも...?
ちなみにこの曲では恒例のコール&レスポンスも。
ヒデトさん(右側)・大志さん(中央)・亮さん(左側)のようにお客さんを区切って、
順番に「愛はどうしたの」と輪唱して行きました。
ヒデトさんの「愛してます。一緒に頑張って下さい。」って言う言葉に会場から笑いも。
その後は輪唱しながらハモル、コール&レスポンスも...
そんな感じで本編は終了。
一旦メンバーは客席の方へ下がります。
しかも、いつも通りアンコールの拍手ですぐにステージへ戻る大志さん。
ちなみに今回のアンコールは「大志」コールでした(笑)
アンコールでも3人で一緒に歌う様子です。
ここでは次回の唄会の告知も。次回は11月9日高円寺JIROKICHIだそうです。
ちなみに9月22日には京都拾得でも。拾得では亮さんと二人でやるそうです。
その翌日23日は吉祥寺プラネットKにて、亮さんのバンド・ミサイルイノベーションが、
大志さんがプロデュースするバンドつしまみれと一緒にツーマンでライブするという告知も。
ここでヒデトさんが突然「大志さん、愛はどうしたのって青山にありますよ。ここに愛はありましたよ!」
っと話しだしました。ヒデトさんが語ってるのにギターのチューニングに夢中な大志さん、
ヒデトさんは思わず「聞いてます?」っとツッコミ。
そこで、ヒデトさんが話を終わらそうとすると大志さん「もうちょっと話そうよ!」と。
するとヒデトさんは「だって全然聞いてくれてない... いつもね亮さんはすげー話を聞いてくれて。」
そう言うとわざとギターのチューニングの音を大きくする亮さん。(笑)
それを合図にするように演奏が始まりました。
アンコール1曲目は「Hello バイバイBye」。
印象に残ってるのは二番を亮さんが歌ってたことかな。
亮さんの声質がこの曲のイメージに合っていて、ちょっぴりあたたかい気持ちになれました。
もちろん大志さんもヒデトさんも素敵な歌声を聞かせてくれましたよ。
でも、意外性っていうのかな? それで今回私の記憶に残ったのは亮さんの歌声だったのかも。
この曲でもやっぱりコール&レスポンスが...
もうだいぶ見慣れた光景になってきました。
そして、本当に本当の最後の曲はいつも通り「Smile」です。
この曲ではヒデトさんは退場して、亮さんがギターを弾きながら大志さんが歌ってくれました。
いつも通り... いつも通りに優しい空気が会場に溢れます。
「Smile」は表参道、「Sitting alone」は宮益坂。
それぞれ朗読の歌詞に出てくる坂だけど、渋谷から歩いて来た私には、
両方プラッサオンゼに来る途中に眺めた景色。
歌を聞きながら、そんな景色が脳裏に浮かんでました。
そして今回もあったかい歌声を大志さんは聞かせてくれました。
そんな風に、今回も素敵な時間を過ごすことが出来ました。
そんな今回の唄会の曲順は以下の通りです。
それから写真は今回もお友達が撮影したものを使用させて頂きました。サンキュ!
曲順
1 .ミサヲ
2 .新品の日々
3 .Beautiful view
4 .リッキーリーが夜をつれてきた
5 .ETERNAL FLAME(The Bangles)
6 .おやすみ(ミサイルイノベーション)sing by 大渡亮
7 .十九の春(朝崎郁恵)
8 .Sitting alone
9 .願い(TOKYO DROP)sing by 真田暎人
10.Shatter
- 休憩 -
11.Swallow and Blue
12.No Woman No Cry(Bob Marley)
13.September
14.真夜中のコール
15.Manic Monday(The Bangles)
16.手の中の未来(TOKYO DROP)sing by 真田暎人
17.星のリンダ(TOKYO DROP)sing by 真田暎人
18.Life goes on
19.愛はどうしたの
- アンコール -
20.Hello バイバイBye
21.Smile
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