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- 葡萄酒とシンガーソングライター -

~2007.5.20 cabotte~





渋谷にある洒落たワインバー「cabotte」で今回のライブは開かれました。
このお店で大志さんが歌うのは初めてのこと...

ちょっぴり迷いつつも無事お店に到着したのは開場時間15分前。
お店の外まで大志さんのリハーサルの歌声がもれていました。
私はこんな風にお店の外にもれてくる、大志さんの歌声を聴いてるのも好き。
ちょっぴり得した気分になります。

19時を少し過ぎたあたりでお店が開店し、ビルの地下にある「cabotte」へ...
カウンター席のみのこじんまりとした、かわいらしいお店でした。
ちなみに席は10席程度... 今回は立ち見のお客さんも居ましたよ。
そのカウンター席の一番隅の場所が今回のステージです。
お客さんとの距離はとても近いです。
スピーカーからの歌声と生の歌声が両方届くような、そんな距離です。
たまにはこんな場所でのライブもいいものですね...

開演時間の少し前に、ラーメンを食べに出掛けていた大志さんもお店に戻ってきました。
戻ってくるとすぐに譜面を準備したり、ギターをチューニングしたり...
ギターをちょっと掻き鳴らしてみて、突然爪を切りたいと言い出す大志さん(笑)
偶然にもお客さんの一人が爪切りを持っていて、パチン・パチンとその場で切っていました。
爪も短くなり準備も整ったのですが、予約したお客さんで来てない方がまだ居るとのことで、
少しだけ待ってみてから、20時を少し過ぎたあたりで大志さんは歌い始めました。

クロバーなどが描かれた半袖の白いシャツにジーンズ姿の大志さん。
もちろんギターは定番の、ヤイリのエレアコ...
これまでずっとこのギターを弾いて来たんだなぁっと感じる、
ギターの傷跡からもなんだか愛着と歴史を感じます。
そんなギターが奏でた1曲目は「マリンスノー」
時々咳込む姿も見受けられたので、喉の調子がちょっぴり心配だったのですが、
とても伸びのある素敵な歌声で歌い上げてくれました。

短いMCを挟み歌い始めたのはカバー曲、寿で「奇跡の詩」
最近の大志さんは、この曲を本当に気に入ってるみたいでよく歌います。
「幾日も"鉄の暴風"が吹き荒れた砂糖きびだらけの島で
 それでも生きた奇跡の人は ぼくに命を与えてくれたんだね」
そんな歌詞が今回は私の耳に残りました。
今私達がこうして生きてる事自体が奇跡なのかも知れませんね...
今日の大志さんの歌声は聴いてて心地良いです。
その歌声がこの曲の世界を、より一層引き立てていたような気がします。

「今日は日曜日ということで日曜日という歌を用意してきました。」
そんな言葉と共に歌い始めたのは、3曲目の「日曜日」
すごく久しぶりにライブでこの曲を聴く事が出来ました。5年ぶり位なのかな?
聴いてるだけで楽しい気分にさせてくれる曲のような気がします。
甘くてココロがポカポカ温まるようなメロディーの世界は、
大志さんの曲達の中ではちょっぴり異色の曲。
ホッとさせてくれる様な安心感のある優しさもあって、私は好きですよ。
でも、短めの曲だからあっという間に歌い終わっちゃったっけ...
久しぶりにこの曲が聴けて嬉しかったです。

聴けて嬉しかったと言えば、4曲目の「ジミニークリケットはまだ来ない」...
まだ私が若かった頃、本当にこの曲が大好きでよく聴いてたっけ。
あの頃はこの曲を聴くだけで頑張れる気がしてた。何度もこの曲に助けられた。
だからこの曲には沢山の想いみたいなものが詰まりすぎてて、
正直言うと普段あまり聴くことが出来ない。大好きな曲だからこそ...
この曲に触れるといろんな想いが溢れだしてきてしまう。辛かった事も嬉しかった事も。
私にとってココロのアルバムみたいな一曲。
そうそう、ジミニークリケットはキリギリスではなくコーロギですよ、大志さん。

ここでのMCでは「cabotte」の店長さんと大志さんとの関係を話していました。
どんな関係か、詳しい解説は省きますけど...
そんな話しの流れから、5曲目はロック好きな「cabotte」の店長さんの為にと大志さんが、
ローリング・ストーンズの「WILD HORSE(野生の馬)」を歌いました。
この曲は前にも歌ってくれた事がありますよね。
今回もとても力強く歌い上げてくれました。

そしてここではカバー曲が続きます。
6曲目はOUTLAWで「14才」
この曲も大志さんがとっても気に入って良く歌っているカバー曲です。
本当にこの曲に惚れこんでるんですね!

ここで焼酎を頼む大志さん。
さっきまではビールを呑んでたんですけどね。
ワインバーなのに、なんでワインを飲まないか、そんな理由も話していました。
ちなみにここでロックの焼酎が出され、ロックなんて呑んだら死んじゃうから、
水割りにしてくれぇって注文してました。

今夜は冷え込んでいたのですが、ハンカチで汗を拭き取る仕草も印象に残ってます。
いつも全身で歌うから... 大志さんらしい光景ですよね。

カポを2フレットに取り付けて歌い出した7曲目は「真夜中のコール」
今回はもちろん「おれはまだcabotte」って歌詞を変えて歌ってました。
「葡萄酒にする 葡萄酒にすることにする」って歌詞も、
なんだかこのお店にピッタリの曲だよなぁって思いながら聴き入っていました。

焼酎を一口呑んで銘柄を言い当てた後、歌い始めた8曲目は「Beautiful View」
いつもと違うリズムでギターを弾き始めたので、最初何の曲かわかりませんでした。
もちろん歌い出せばすぐにわかるんですけど...
「今日はただ昨日の続きでしかない」とか「そう十年後は今日さいつだって今日さ」
個人的にはこの曲のそんな歌詞の世界も好きだったりします。
腕を大きく振り上げて、力強いギターの演奏で聴かせてくれました。

ここではお客さんからのリクエスト...
お客さんが「ミサヲ!」っと言うと、大志さん「ミサヲ!はい、歌います!」と返答。
そんなわけで9曲目は「ミサヲ」を歌いました。
歌う前には曲の解説もしてくれました。
今回もかっこいい歌を聴かせてくれましたよ。

10曲目は「Swallow and Blue」
演奏し慣れたはずのこの曲、今回は何故か何度もギターを弾き間違えてました。
大志さん、失敗する度に照れくさそうに笑ってましたね。
演奏が終わるなり即座に謝ってましたよ。そして、「なんでかなぁ?」って(笑)
私的には、逆に愛嬌があって見ていて微笑ましかったです。
そんな出来事もライブならではなんじゃないかなって思ったりします。

「もうライブは終盤戦でございます。聞き逃した曲がある人は
しまったぁ~!って思ってて下さい」とMCで話す大志さん。
「この場所だとアンコールも恥ずかしいので後3曲程かな」
っと大志さんが言うと、会場からはブーイングも。
そんなこともあり、ここで再びお客さんからリクエストを受けてました。
11曲目はリクエスト曲の「恋」
何度聴いても素敵な曲ですよね...

「どうしようかなぁ...」っと言いつつ歌い始めたのは「Hello バイバイBye」
コールアンドレスポンスでは、今回はお店の方をターゲットに歌ってもらっていました。
店長さん上手く歌えず、繰り返しチャレンジさせられていましたね。

そして、「僕のライブの最後の曲はいつもこの曲で終わる事になっています」っと話し、
21時過ぎ、歌い始めた13曲目は「Smile」
もうラストの曲なんて、今回は短いですね。
いつもはもっと沢山歌ってくれるのにネ!

そんなわけで、ギターもおろし、お店にもBGMが流れ、ここでライブは終了...
っと思いきや、その場の流れで再びもう少しだけ歌ってくれる事になりました。
一休みしてから歌い始めた14曲目は憂歌団のカバー曲「シカゴ・バウンド」
今回もラッパの真似して歌ったりもしてましたね。

そして、久しぶりの「Monday Morning View」
ギターを演奏しはじめてから、咳きこみだし「ちょっと、ごめん」っと
一息置いてから歌い始めました。
私は、こういう曲の世界も嫌いじゃないです。
今の私には上手く説明できないけれど、この曲を聴いてると
等身大の自分も許せるような気がしてくる。
聴けてよかったです...

「それじゃ、今日本当に最後の曲ね!」と大志さんが言い歌い始めたのは、
ラストの曲「アイ・シャル・ビー・リリースト」
この曲も「cabotte」の店長さんの為に歌っていました。
しんみりと聴かせてくれました。

そんな風に、素敵な時間を今日も過ごすことが出来ました。
またこの空間で大志さんの歌を聴ける日が来るといいなぁ...
そんな今回の曲順は以下の通りです。



曲順

1 .マリンスノー
2 .奇跡の詩(寿)
3 .日曜日
4 .ジミニークリケットはまだ来ない
5 .WILD HORSE(The Rolling Stones)
6 .14才(OUTLAW)
7 .真夜中のコール
8 .Beautiful View
9 .ミサヲ
10.Swallow and Blue
11.恋
12.Hello バイバイBye
13.Smile

14.シカゴ・バウンド(憂歌団)
15.Monday Morning View
16.アイ・シャル・ビー・リリースト




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