HOME  


- 片岡大志 唄会 -

~2007.4.21 プラッサオンゼ~





前回の唄会からは一ヶ月あまり... 最近大志さんは精力的に歌ってる様子。
場所はもちろん青山プラッサオンゼ。
この日私は少し遅くなってしまい、19時過ぎに会場に到着。
会場の中に入ると予約席だらけ、みんなこのお店にも慣れてきたのか、
予約する人が多くなったみたいですね。
ステージにはマイクも椅子も譜面台もギターもひとつずつしか置かれておらず、
今日はゲストが居ない様子。
個人的にはその方がちょっぴり嬉しい。
ゲストはもちろん歓迎だけど、大志さんの歌声だけで過ごす夜も悪くない。

大志さんがステージに現れたのは20時過ぎ...
この時期にしてはちょっと寒そうな、白い半袖のTシャツにブルージーンズ姿。
短い挨拶の後最初に歌い始めた曲は、大志さんが尊敬しよくカバーする、
友部正人さんの「6月の雨の夜チルチルミチルは」
この曲もだいぶ聴きなれてきたような気がする。
今夜の大志さんは歌声も表情もやわらかい。

「どうもこの曲はいつも2曲目に来るんですけど...」
そんな言葉と同時に歌い始めたのは「マリンスノー」
確かに前回も2曲目でしたし、割と最初の方に歌われることが多い気がします。
とても穏やかなメロディーは、ゆったりとした唄会では最初の方に歌われやすいんでしょうね。

MCでは今日の渋谷での出来事などをまったりと話しながら、
ギターにカポを取り付け、譜面台が見やすいように高さを調節した後、
3曲目には久しぶりに「風の吹かない日には船を出したい」を歌ってくれました。
いったい前に聴いたのはいつだったのか思い出せないくらい久しぶりに聴く曲。
ギター1本で奏でるこの曲からは、CDの音源よりもずっと優しさを感じました。
聴いてると背中を押されるような気分に... この曲を改めて好きになった瞬間でした。

4曲目に歌われた曲は、プリンスの曲で、シニード・オコナーが歌っている、
「Nothing Compares 2 U」
ちなみにこの曲は矢井田瞳ことヤイコちゃんも昔カバーしてましたよね。
でも、大志さんが歌うとまた違った印象を受けました。
大志さん色に染まったこの曲は、誰が歌う「Nothing Compares 2 U」よりも暖かかった。
英語が苦手な私には直接の歌詞の意味はその場ではわからなかったけど、
それでも私の胸に響くものはあったかな...

ギターをチューニングしたあと、すぐに口を開いて歌い始めたのは「Shatter」
それまでのMC中も少し喉を気にしながらしゃべってる感じは見受けられたけど、
今日の大志さんはこの曲を含め、ちょっぴり喉をかばいながら歌っている姿も...
だけど、ベストではないコンディションの中でもちゃんと伝わるものがある。

ここでのMCはサウンド&レコーディング・マガジンの雑誌のお仕事のお話。
マイクの特集でお呼ばれして、いろんなマイクを試しながら歌ったというお話。
ちなみに来月号あたりに搭載されるようですよ。

そしてそのマイクの特集のお仕事で歌っていたという「Don't worry」
6曲目に大志さんは歌ってくれました。
私が一番好きな曲... ココロを癒してくれるような優しさがこの曲にはあります。
私にとっては想い入れの強い曲で、この曲を聴いただけで感情が溢れだしてしまうので、
客観的に上手く伝えることは出来ないけれど、この曲を聴けて、よかった...

MCでは沖縄の話題、よなは徹さんのレコーディングを今度1~2曲お手伝い
する事が決まったというお話。
沖縄に関連する曲という事からも、7曲目は最近大志さんが好きでよく歌ってくれる
カバー曲、寿で「奇跡の詩」が...
雄大な歌詞なのにその中に『ぼくはネコちゃんと生きて行くんだね』って歌詞があって、
それがなんともかわいらしくて、思わず微笑んでしまいます。
とっても素敵な曲ですよ...

かわいらしいと言えばその後の大志さんのMC...
「だんだんおれも酔っぱらってきたので、一緒に酔っぱらってくれないとヤダよぉ~ん」
って、その言い方があまりにもかわいらしくって会場からも笑いが。
何歳になってもそんなかわいさが似合ってしまうのは、大志さんだからなんだろうなぁ。

そして、一部最後の曲は「Swallow and Blue」
この曲も私はとても大好きな曲。
かっこいい曲も私は好きだけど、きっと私が大志さんの曲に魅かれる大きな理由が、
優しさや暖かさだからなんだろうなぁ...
だから、そういうものを特に感じられる曲を私は好きになってしまうのかも知れない。
優しさや暖かさと一言に言ってもいろいろあるけど、きっと私にとっては
大志さんの曲の世界が一番心地良いんだろうなぁ。
ちなみにこの曲は特に音域が広いから、喉のコンディション的に、
ちょっぴり歌うのが辛そうでしたねぇ...
だけどそんな事に関係なくココロに響く歌声を聴かせてくれました。
逆にそんな状況でも、この曲が聴けた事が嬉しかったです。

休憩中に私達より少し年齢の高い団体のお客さんがやってきました。
大志さんの歌というよりも、プラッサオンゼを目当てにやってきたお客さん達...
プラッサオンゼは日頃ブラジル音楽を中心にやってるお店なので、
大志さんはこの中では異色のジャンルなのかな。
前にも似たような事があったけど、そんな時大志さんは申し訳なく思うようで...

そんな理由から2部最初の曲は、そんなお客さん達を気遣って、
泉谷しげるさんのカバーで「春夏秋冬」を歌いました。
この曲はそんな状況の中で前回も歌っていた曲です。
緊張しながらも、力強い歌声を聴かせてくれました。
大志さんの歌声はそんなお客さん達にもちゃんと届いてたんじゃないかな。

そして10曲目に大志さんが歌ってくれたのは「失恋」...
この曲も割りと久しぶりに聴けたんじゃないのかな。
プラッサオンゼでやるようになってからは初めて聴いたかも知れない。
やっぱり久しぶりに聴ける曲はどれも嬉しい。
もっともっとこれからもいろんな曲聴けるようになるといいなぁ。
良い曲なのに歌われてない曲まだまだ沢山あるものね!

そのまま間を空けず、すぐに歌われた曲は「ミサヲ」
最近大渡亮さんと一緒にやる事が多かったからよく歌われてた曲だけど、
大志さん一人で歌う「ミサヲ」も私は好き。
前半で書いた私が好きな優しさや暖かさを感じれる曲とは違うけれど、
私は何度聴いても「ミサヲ」のかっこいい歌の世界に魅了されてしまう。

ここでのMCでは結婚式で歌うという事に関してのお話。
結婚式に呼ばれて歌う事が多いけれど、結婚式で歌える曲がほとんどないからと、
その為に作った曲という解説の後、歌われた曲は「写真」...
最近の大志さんの新曲の中では特に好きな1曲かも知れない。
聴くたびに、その暖かい詞の世界にはまっていってしまう。
正直インスピレーションとかではなく、序所にはまってしまう、そんな感じの曲。
「穏やか」そんな言葉が一番あてはまる曲じゃないのかな。
今日も聴いていて暖かい気持ちになることが出来ました。

今日は30sizeの山口進さんが来るんじゃないかなって思っていて、
歌うのをとっていたのだけれど、姿が現れないので歌います。
そんな意味合いの事を話し歌い始めたのは、30sizeの前に
山口進さんが組んでいたバンド、OUTLAWの曲で「14才」
この曲だけは本当に素晴らしい、自分でも歌いたいと思った曲。
そんな事も大志さんはMCで話していた。
本当に気に入ってるんだなという事は今までの唄会をみていてもわかる。
それと同時に私も素敵な曲だと感じてる...

14曲目は「真夜中のコール」...
「マリンスノー」が前半によく歌われる曲ならば、
この曲は後半によく歌われる曲なんじゃないかな。
なんとなくこの曲を聴くと、唄会も後半なんだなと、そんな気分になってしまう。
この曲では会場から手拍子も聞かれましたね。

そして、前回も歌った新曲がここで歌われました。
まだタイトルはついてない様子。
大志さんが昔よく通っていたお店のマスターが去年亡くなったので、その事を歌った曲。
私も、そのお店での想い出はいろいろある。
頑固で口数は少ないけれど、その奥にいつも優しさを感じる人だった。
そっと見守ってる、そんな感じの人...

そのまま15曲目に突入、ここで歌われたのは「B-Love」
3曲続けて、大志さんのよく通っていたお店の事が歌われた曲が続く...
それぞれのお店とも今はすでにないのだけれど。
きっとどの曲にもそれぞれの人の違った想いみたいなものが重なるんじゃないのかな。
この曲ではいつも通りコール&レスポンスも。
今回はひたすら転調を繰り返して、コール&レスポンスも長かったですね。
どこまで続けるんだ?!って思わず笑っちゃいました。
ちなみにこの曲の途中でまたギターの弦が切れちゃいましたね。
今回は3弦が切れたみたいでしたけど。
なんだか、弦が切れることは唄会での定番の光景になってきちゃってます。
いつもはKIDさんが飛んできて弦を交換してくれるんですけど、
今日は姿がみえませんでした...
大志さん一人で黙々とタバコをくわえながら弦を交換していました。

そして、弦を張り終わり、チューニングも終わると、
「アンコールありがとうございます!」っといきなり言い出す大志さん...
どうせアンコールしたってすぐ戻ってくるんだしと言い出して、
そのままアンコールモードへ。

そんなわけでアンコールなのかなんなのかよくわからない雰囲気のまま、
17曲目の「Hello バイバイBye」を歌い出しました。
途中、「夕暮れのオレンジ色が...」の歌詞の部分が抜けてギターの演奏の
手も一瞬止まったりなんてハプニングも。
譜面台の譜面を確認してすぐに歌い始めました...
そんな私も思わず2番の歌詞が頭に流れてしまいましたけど。
コール&レスポンスでは2部から参加した団体のお客さんを気遣って、
その人達が中心になって歌っていましたね。

そのままの勢いで18曲目は「Life goes on」
この曲も歌われるのは必ず後半ですね。
会場からは手拍子も...
勢いある曲だから、あっという間に終わってしまったそんな感覚がありました。

ここで最後の曲を歌おうとして、だけど、「1曲足りないか?」と大志さんが言い出し、
ラストの曲の前にもう1曲だけ歌うことに...
19曲目に歌われたのは「恋」
もう最後なんだって思った後だったから、余計に聴けて嬉しかったですね。

そしてラストはもちろん「Smile」
この曲の最中私はものすご~い眠気におそわれちゃいました。
今までの大志さんの唄会中で一番眠くなった瞬間でした。
もう、まさに大志さんが「Smile」を歌う歌声はコモリウタ状態。
めちゃくちゃ心地良いんですよ...
このまま眠りにつけたらすごく幸せなのになぁ、なんて考えちゃってました。
そのくらい優しい優しい歌声でした。

こうして、今日の唄会の幕は閉じました。
帰りの電車で私はスヤスヤ...
「Smile」の歌声の心地よさを抱いたまま帰宅したのでした。
そんな今回の唄会の曲順は以下の通りです。


曲順

1 .6月の雨の夜チルチルミチルは(友部正人)
2 .マリンスノー
3 .風の吹かない日でも船は出したい
4 .Nothing Compares 2 U (Prince)
5 .Shatter
6 .Don't worry
7 .奇跡の詩(寿)
8 .Swallow and Blue

- 休憩 -

9 .春夏秋冬(泉谷しげる)
10.失恋
11.ミサヲ
12.写真
13.14才(OUTLAW)
14.真夜中のコール
15.新曲(タイトル未定)
16.B-Love
17.Hello バイバイBye
18.Life goes on
19.恋
20.Smile




Copyright(C)2007 Rumina All rights Reserved